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kyamanekoです。IT、思想、哲学、心理学などの記事を書いています。

哲学的宇宙論ベスト8! ピタゴラスから南方熊楠まで古今東西

哲学的宇宙論ベスト8! ピタゴラスから南方熊楠まで古今東西

古代より多くの哲人たちは、様々な宇宙論を提唱してきた。

そこで今回は、代表的な哲学的宇宙論を8種まとめてみた。

今回対象の宇宙論

  • ピタゴラス 地球球体説(紀元前6世紀)
  • プラトン イデア論(紀元前5世紀)
  • アリストテレス 天体論(紀元前4世紀)
  • デカルト 渦動説(16-17世紀)
  • スピノザ 汎神論(17世紀)
  • カント・ラプラス 星雲説(18-19世紀)
  • ニーチェ 永劫回帰(19世紀)
  • 南方熊楠 大不思議(19-20世紀)
 

ピタゴラス 地球球体説(紀元前6世紀)

概要

「ピタゴラスの定理」で知られる哲学者、ピタゴラスは、数自体を神格化し、「ピタゴラス教団」という宗教的な団体をも作った。そんな彼は、ガリレオよりも早く地球が球体であることを言い当てたとされている。

しかし、以下の記述は気になる。

初期のギリシア哲学者達は地球球体説を唱えたが、いくらか曖昧なやり方でそれに言及した[12]。彼らの中でも特にピュタゴラス(紀元前6世紀)が球体説の創始者とされるが、これは、あらゆる発見を古代の賢者の数人に帰そうとする古代ギリシア人の慣習による可能性がある

地球球体説 - Wikipedia

原著に当たる機会があったら確かめたい。

ピタゴラスについて

ピタゴラス(古代ギリシア語: Πυθαγόρας ὁ Σάμιος (Pȳthagórās ho Sámios)「サモス島のピュータゴラース」また単純にΠυθαγόρας (Pȳthagórās)、イオニア方言形: Πυθαγόρης (Pȳthagórēs)、英語: Pythagoras、紀元前582年 - 紀元前496年)は、ピタゴラスの定理などで知られる、古代ギリシアの数学者、哲学者。彼の数学や輪廻転生についての思想はプラトンにも大きな影響を与えた。「サモスの賢人」、「クロトンの哲学者」とも呼ばれた。古代ギリシア語の発音により忠実に表記するならばピュタゴラス、ピュータゴラースとなる。

ピタゴラス - Wikipedia

地球球体説について

大地球体説(地球球体説)とは、我々の足元にある地(大地)[注 1]は球体である、とする説である。その起源は紀元前6世紀頃の古代ギリシア哲学に遡るが[1]、紀元前3世紀にヘレニズム天文学によって自然学的に所与の事として確立されるまでは哲学的考察の対象であり続けた。

地球球体説 - Wikipedia

プラトン イデア論(紀元前5世紀)

概要

ソクラテスの弟子であり、アリストテレスの師であるプラトンは、近代に至るまで多くの哲学者に影響を与えてきた、イデア論を提唱した。

プラトンについて

プラトン(プラトーン、古代ギリシャ語: Πλάτων、Platon、羅: Plato、紀元前427年 - 紀元前347年)は、古代ギリシアの哲学者である。ソクラテスの弟子にして、アリストテレスの師に当たる。
プラトンの思想は西洋哲学の主要な源流であり、哲学者ホワイトヘッドは「西洋哲学の歴史とはプラトンへの膨大な注釈である」という趣旨のことを述べた[1]。

プラトン - Wikipedia

イデア論について

イデア論(イデアろん)は、プラトンが説いたイデア(希: ιδέα、英:idea)に関する学説のこと[1]
本当に実在するのはイデアであって、我々が肉体的に感覚している対象や世界というのはあくまでイデアの《似像》にすぎない、とする[1]。

イデア論 - Wikipedia

アリストテレス 天体論(紀元前4世紀)

概要

 万学の祖と呼ばれるアリストテレスは、天動説において、地球が宇宙の中心で静止しているのだと説いた。

アリストテレスについて

 アリストテレス(アリストテレース、古希: Ἀριστοτέλης - Aristotélēs、羅: Aristotelēs、前384年 - 前322年3月7日)は、古代ギリシアの哲学者である。
プラトンの弟子であり、ソクラテス、プラトンとともに、しばしば「西洋」最大の哲学者の一人とされ、その多岐にわたる自然研究の業績から「万学の祖」とも呼ばれる[1]。

アリストテレス - Wikipedia

天体論について

『天体論』(希: Περὶ οὐρανοῦ[1]、羅: De Caelo、英: On the Heavens)とは、古代ギリシャの哲学者アリストテレスによって書かれた、天体(宇宙)についての自然哲学書。
従来の四元素説に加えて、第5の元素(第一元素)としてのいわゆる「アイテール」(エーテル)と、それに支えられた宇宙の円運動、「アイオーン」としての宇宙の唯一性・不滅性、地球が宇宙の中心で静止しているとする「天動説」等が述べられている。

天体論 (アリストテレス) - Wikipedia

デカルト 渦動説(16-17世紀)

概要

「コギト エルゴ ズム」(我思う、ゆえに我あり)で有名なデカルトは、太陽を中心とした平面上の渦の中で地球などの天体が渦動していると唱えた。また、この哲学を万物に適用する点で画期的であった。

デカルトについて

ルネ・デカルト(仏: René Descartes、1596年3月31日 - 1650年2月11日)は、フランス生まれの哲学者、数学者。合理主義哲学の祖であり、近世哲学の祖として知られる。

ルネ・デカルト - Wikipedia

渦動説について

渦動説(かどうせつ、cartesian vortex theory)とは、ルネ・デカルト(1596 - 1650)が提唱した、天体などの運動の原理を説明するための学説。

渦動説 - Wikipedia

スピノザ 汎神論(17世紀)

概要

哲学者、神学者であったスピノザは、著書「エチカ」の中で、「神即自然」という言葉で象徴される、独自の汎神論を唱えた。これは、人間を取り巻く自然自体を機械的な神とみなすものであり、キリスト教からは無神論として異端扱いされた。

スピノザについて

バールーフ・デ・スピノザ(Baruch De Spinoza、1632年11月24日 - 1677年2月21日)は、オランダの哲学者、神学者。一般には、そのラテン語名ベネディクトゥス・デ・スピノザ(Benedictus De Spinoza)で知られる。デカルト、ライプニッツと並ぶ合理主義哲学者として知られ、その哲学体系は代表的な汎神論と考えられてきた。

バールーフ・デ・スピノザ - Wikipedia

汎神論について(一般論)

 汎神論(はんしんろん)とは、神と宇宙、または神と自然とは同一であるとみなす哲学的・宗教的立場である[1]。万有神論、汎神教とも。古代インドのヴェーダとウパニシャッド哲学、ソクラテス以前のギリシア思想、近代においては、スピノザ、ゲーテ、シェリング等の思想がこれに属する。

汎神論 - Wikipedia

エチカについて

『エチカ』(羅: Ethica)とは、1677年にオランダの哲学者スピノザにより発表された倫理学の哲学的研究である。副題も含めた正式名称は、『エチカ - 幾何学的秩序に従って論証された』(羅: Ethica, ordine geometrico demonstrata)である。

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まずスピノザは万物に原因があり、またそれ以上探求することができない究極的な原因が存在すると考える。この究極的な原因が自己原因(causa sui)と定義されるものであり、これは実体、神、自然と等しいと述べる。神は無限の属性を備えており、自然の万物は神が備える無限の属性の様態の一種である。

エチカ (スピノザ) - Wikipedia

カント・ラプラス 星雲説(18-19世紀)

概要

太陽系の形成について論じた星雲説は、ドイツ観念論哲学の祖とされるカントが1755年に提唱し、その後、天体論と確率論の研究者であったラプラスが1796年に力学的な修正を行い、完成させたとされる。

カントについて

イマヌエル・カント(Immanuel Kant、1724年4月22日 - 1804年2月12日)は、ドイツの哲学者、思想家。プロイセン王国出身の大学教授である。『純粋理性批判』、『実践理性批判』、『判断力批判』の三批判書を発表し、批判哲学を提唱して、認識論における、いわゆる「コペルニクス的転回」をもたらす。

イマヌエル・カント - Wikipedia

ラプラスについて

ピエール=シモン・ラプラス(Pierre-Simon Laplace, 1749年3月23日 - 1827年3月5日)は、フランスの数学者、物理学者、天文学者。「天体力学概論」(traité intitulé Mécanique Céleste)と「確率論の解析理論」という名著を残した[1] 。

ピエール=シモン・ラプラス - Wikipedia

星雲説について

星雲説(せいうんせつ、Nebular hypothesis)は、太陽の周囲を回る星間物質が固まって惑星ができたという説である。1970年代までは対する説として潮汐説が存在していた。
基本的には、星間ガス、チリなどが原始太陽系星雲を作り、太陽の生成過程で、軌道上の星間物質が個々に固まり惑星となったものとしている。
現在、多くの惑星誕生の説はこれに基づいたものが主流となっている。

星雲説 - Wikipedia

ニーチェ 永劫回帰(19世紀)

概要

「神は死んだ」というニヒリズムを現す言葉で有名なニーチェは、著書「ツァラトゥストラはかく語りき」の中などで、永劫回帰の思想を唱えた。

ニーチェについて

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(独: Friedrich Wilhelm Nietzsche、1844年10月15日 - 1900年8月25日)は、ドイツの古典文献学者、哲学者。随所にアフォリズムを用いた、巧みな散文的表現による試みには文学的価値も認められる。

フリードリヒ・ニーチェ - Wikipedia

永劫回帰について

「時間は無限であり、物質は有限である」という前提に立ち、無限の時間の中で有限の物質を組み合わせたものが世界であるならば、現在の世界が過去に存在し、あるいは将来も再度全く同じ組み合わせから構成される可能性について示唆している。

永劫回帰 - Wikipedia

南方熊楠 大不思議(19-20世紀)

概要

日本の菌類学者である南方熊楠(みなかたくまぐす)は、独自の思想を描いた「南方曼荼羅」という図と、「大不思議」という概念によって、独自の仏教的宇宙観を唱えた。

また、これらの哲学は、真言密教の僧である土宣法竜(ときほうりゅう)との書簡の中に記されたものだ。

南方熊楠について

南方 熊楠(みなかた くまぐす、1867年5月18日(慶応3年4月15日) - 1941年(昭和16年)12月29日)は、日本の博物学者、生物学者(特に菌類学)、民俗学者。
菌類学者としては粘菌の研究で知られている。主著『十二支考』『南方随筆』など。投稿論文や書簡が主な執筆対象であったため、平凡社編集による全集が刊行された。

南方熊楠 - Wikipedia

大不思議について

熊楠は宇宙の原理や、それと連動する人間の知性を、複雑巨大な「諸不思議」の集合体として考えた。そして、「諸不思議」を「心不思議」「理不思議」「事不思議」「物不思議」に分類した。

また、「諸不思議」の根本に「大日如来の大不思議」を定義した。

南方マンダラについて

螺旋を思わせる曲線と直線が複雑かつ一見不規則に組み合わされた、ユニークな宇宙の表現である。熊楠は南方曼荼羅や、その他の文書や図によって、大不思議の理論を詳細に述べている。

まとめ

今回まとめるにあたり、ふたつの問題があったが、ご了承願いたい。

  1. 科学的な宇宙論と哲学的な宇宙論を厳密に分けることはできず、哲学的なものとは言い切れないものも入っている
  2. 宗教や神話などの創造論や宇宙論は含まないようにしたが、完全に切り離すことはできなかった

さて、現代において彼らの宇宙論を額面どおりに受け止めるのは難しいかも知れないが、人間が自分たちの存在や、自分たちを取り巻く宇宙をどう捉えたかを知るのは、有意義で、とても面白いものだと思う。

機会があれば、本稿の裏バージョンとして、宗教的な宇宙論、ないし創造論を集めてみたいと思っている。

おわり。




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